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小林よしのり
2016.6.3 02:42政治

一にも二にも「社会保障」だ。


経済成長と言っても、現状の少子高齢化社会と、資本主義の

フロンティア消滅で、高度経済成長のようなものは無理だ。

だからといって、低成長は持続せねばならない。

 

その際一番大切なことは「社会保障」だ。

 

安倍政権が言うように、その財源を経済成長による税収増で

まかなうとしたら、それは無理だ。

アベノミクスで経済成長はしなかった。

貧富の格差が拡大したのが結果である。

 

消費税は低所得層に不利になるから、しなくてもいいのだが、

その低所得層も、安倍政権に票を入れる。

富裕層優先を低所得層が支持するなら、「社会保障」の財源が

見つからない。

 

わしは「公的」には累進課税の強化でいいと思っているが、

爆発的に本が売れたときにごっそり税金で持っていかれるのが

「私的」にイヤだ。

 

一にも二にも「社会保障」であり、それが個人消費のエンジン

になる。

つまり左翼の経済政策こそが、経済の低成長の持続を可能とする。

アベノミクスの代案をわしは出せるが、それをきちんと出す

野党がいないのが問題なのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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